2011年1月12日水曜日

あけましておめでとうございます!(2)

10日に記した、

「あけましておめでとうございます」

の続きです。。


前回では、

前年=2010年の総括が主な内容で、

しかも、その途上で終了してしまいました。。


書くことをやめた理由は、

ある喫茶店で書いているうち、

ただ単に、

そこに居る時間に限界を感じたからなのですが。。笑



(1)で、執筆について書きましたが、

このblogでのコンテンツには触れていませんでした。


ほんとうに、うれしいことに、

こんな内容のblogでも、

反響をいただいています。


なかでも、

「SBB(self back to back on blog)のはいつ始まるの?」

「自己紹介の続きは、まだですか?」

といった声が多いです。


すみません。

これらも、着実に進めていきますので。

少々、お待ちください。



(1)では、

その冒頭で記した、“動き出したこと”

について書き進めていました。


続きは、

DJの話題からですね。



ラップトップを使用しなくなったのは、

2010年に行なった、最初のプレイから。


ですが、明確に

“ラップトップは止めよう”

との気持ちを抱いたのは、その後でした。


2010年3月、

大阪は島之内にあるバー、

「大阪メロン」さんでDJさせていただいたときのことです。


そこには、

DJ機器は、ターンテーブルしか設置されていない(当時)。


ラップトップ・スタイルでプレイするためのスタンドはおろか、

CDJも存在しない。

ミキサーもプレーンな仕様で、

エフェクト機能は一切なし。


そのような環境で

DJさせていただくことで、

あらためて

レコードが蔵する固有の魅力に

心酔したのです。



良い/悪いといった、

くだらない二元論を突破/優越する

その音質。


演奏者やディストリビューターなどの多種な情報と、

宇宙と表現して差し支えのない世界観を有する

ジャケット。


そして、

盤も、

ラベルも、

ターンテーブルも…

レコードを取り巻くすべての

物体/文化が

急に愛おしくなったのです。



音楽自体は

その性質上、

耳に届けばよい=鼓膜を刺激すればよい、

そういうものかもしれません。


が、

僕は愛好家として、

そして選曲者として、

魂に響かなければ=心の琴線を弾じるものでなければ、

真の音楽ではない

との基準を、

以前から持っています。


しかし、

上に書いた愛おしさを抱いたとき、

音楽が魂に響くのは、

サウンドに宿る情報のみが

そうさせているのではない、

ということに、

再度、気がついたのです。


「音楽」という概念には、

塩化ビニール:盤、

紙:スリーヴ、

ビニル:袋、

文字:タイトル、アーティスト、クレジットなど、

そして

絵柄、フォントとそのデザインといった

ジャケットの構成要素、

さらには

雑誌やレコード店などの

作品に出合うための情報源、

購入するまで移動やその時間などなど…

あらゆる行為が含まれるのだと。


これらのエッセンスは、

ダウンロードには含まれないでしょうね。


だからといって、

それが悪いことだとは思っていないんです。


実際、僕自身も、

ダウンロードで楽曲を購入することがありますし。


善悪ではなく、

僕にとっては、

とにかく、

レコード(CD)こそが、音楽メディアの王者なのです。


そんなことを気づかせてくれた、

大阪メロンさんでのDJ=レコードのみのプレイは、

いやまして

選曲者としての使命を強く感じさせ、

緊張感を漲らせました。


テクニックの面では、

PCを用いたラップトップ・スタイルのほうが

技術や知識を必要とするかもしれません。


しかし、

それらは

練習の積み重ねによって、

いかなる人であっても

身につけることができます。


それに比して、

ただ純粋にレコードを選び、そしてプレイするという、

果てしなくシンプルな行為には

愛がなくてはなりません。


愛は、

事実によって築かれるものではなく、

真実であるがために、

練習ではどうにもなりません。


レコードに、選ぶことを選ばれ、

レコードに、プレイすることを許されるのは、

レコードへの愛の有無によって

決定するのです。



…ということを感得し、

逆に緊張感のあるシンプルなプレイを行なった後は、

シンプルなプレイこそ、

いま、

僕が打ち出していくべきスタイルなのだということを

確信しました。


このことで、

僕のテーマ:告白

生み出すスタンス:絶対の正直を貫くこと

音楽にたいして、

明確に変換していくことができるようになっていきました。


詳しくは、

別の機会に書きますが、

このあとに経験する「Freedom time」への参加で、

僕の、選曲への意識は

さらなる深化を遂げ、

「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」へとつながっていきます。


ということで、

続きは(3)で記すことにします。笑



余談ですが。。


先日=1月9日、

2011年初のDJを行なってきました。


僕が会場に入ってから、

自分のプレイ時間が巡ってくるまでに

4人のDJを聴くことができました。


そのなかで、

ソウル・クラシックスにたいするリアクションが

最も好内容であることを確認。


そこで、

僕は、僕なりのソウル観を

持ち時間:50分で表現することを決めました。


そして、

「正直」を反芻しながら

選曲を展開。


ビッグ・チューン満載ではありましたが、

作者やレーベル、使用楽器、カバー、アレンジ、エディット…

など、

僕が備えている、あらゆるインフォメーションを駆使した

唯一と自負するセットリストとなりました。


フロアのみんなは、

“ヒュー” “最高〜” “おぉ。。”

と、口々にリアクションを発してくれ、

最高の気分でプレイを終了。


時刻は5時になり、

イベント自体も、お開きとなりました。


そして、

音が止んだフロアからは

あらためて、選曲にたいするリアクションが。


「エロい!」

「エロすぎる!」


僕の正直な姿って、

ただのエロなんでしょうか!?笑



(「あけましておめでとうございます!(3)」)