2012年5月16日水曜日

「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 21」





2012.6.8 Friに開催の

「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 21」は、
<ミュージック タイムカプセル>をテーマにお送りします♩

では

→どんなもの“入れる”の?
 19902012年にリリースされた音源。
 (実は、フライヤーのオモテ面に印字してます♩)

→いつ開封するの?
 2030年~を想定。
 (同じく、ウラ面にプリントしています♩)


そう、
つまり、
現在の新譜が
旧譜となる未来を想像しながら、
選出していく感じです♩


それぞれの年代を象徴する王道作品はもちろんのこと、
DJの、個人的な趣向が反映したマニアックなトラックも
積極的に“詰め込む”予定。


年齢的にもDJ歴的にも
大先輩のナガムーさんは、
きっと、
シーン黎明期を風靡したアシッド・ジャズや
同じく草創期にヒットしたブラジル~ラテン系のバンド サウンドを
投入されるでしょう。

なので、
かつてのクラバーの皆さまには
きっと懐かしんでもらえると思います★

と同時に、
未開のサウンドとなるであろう、
近年のファンも必聴の内容になること間違いなし♪


僕は、[モア]的な、
ラウンジー/リスニング指向に加えて、
やはりブロークンな作品をピックアップしていきたいと思っています。

こちらは、
ここしばらく、
フロアと距離が生まれている方には
新鮮な音色になるでしょう★

ということで、
クラブ・ジャズが好きな、
すべてのファンの方々に楽しんでもらえると思います♩


ところで、
タイムカプセルということで
ふと思ったのですが。。

我々は
音楽という芸術を、
レコードやCDといったメディアを購入して味わう、
というスタンスをとる
最後の世代なのではないかと。

つまり、
ジャケット/アートワーク=実体の楽しみを知る、
最後の世代ということ。。

そんな僕たち=Nagamuさん 松本大輔なので、
当日には、プレイしながら、
その作品が収められているスリーヴを撮影してみようかなと。

終演後、
写真を厳選して、
回想録にアップしたいなと考えています。
=タイムカプセルに詰め込む感じで♩

ダウンロード世代は、
もし音楽のタイムカプセルをつくるとしたら
USBメモリやSDカードに入れて保管するんですかね??)

ともあれ
2012.6.8 Friの選曲 at MAMBO CAFE
お楽しみに♩♩


恒例の直前トークは、1週間前にアップ予定です。



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More Project presents
「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 21」

2012.6.8 Fri.
@MAMBO CAFE (Umeda. Osaka)
20:00 - midnight
Entrance: free=入場無料

Guest DJ: Akihide aka NAGAMU (FUTURE CLASSIC)
Resident DJ: 松本大輔 (More Project)


-MUSIC TIME CAPSULE-
Future Classic of Club Jazz. from 1990's ~ 2012's

“音楽のタイム・カプセル”
そんなコンセプトでお送りする、
今回の「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」。

“詰め込む”音楽性は、もちろんクラブ・ジャズ。

時代を象徴するモノ:ヒット・チューンから
個人的に思い入れのある品:マニアックなトラックまで、
ポピュラー&パーソナルなコンテンツでお送りします♪

2030年~に残したい/聴かせたい、
“未来の旧譜”=1990~2012年の音源をお楽しみください。


Akihide (Future Classic)
1974年生まれ。長崎出身、奈良育ち。中学生のとき、テレビから流れてきたフュージョンがキッカケで、音楽に没頭する。そしてCDショップに通うなかで出合ったINCOGNITOなどの影響により、クラブ系ジャズへと傾倒。初購入のアナログ盤はA Forest Mighty Black「CANDYFLOSS / FRESH IN MY MIND」。プレイヤーを所有していないのにも関わらず、その衝撃的なカッコ良さに魅せられ、買わずにはいられなかった。以来、ディグる日々を過ごしている。DJとしては、2002年に「Future Classic」@NOONを発足(現在休止中)。その後、カフェでの選曲も展開していく。現在は「Freedom time」(不定期参加)や「KANSAI JAZZ DJ SHOWCASE」などのイベントでプレイ中。理容師としても活躍している。


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【回想】「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 20」


この日は、
2012.3からスタートした
シリーズ<クラブ・ジャズ 春の三番勝負>の最終回。

自己分析では、
3, 4月は、対戦相手の岡本洋平君 (Nuovo Classic)に獲られている、
という感覚だったので、
焦っていました。

なので、
なんとか“勝ち”の確信をつかみたい、
いや、どんな手を使ってでも勝ってやる
といった心境で臨んだのです。笑

ということで、
前回からの流れを汲み、
僕はスタート1時間前=19時に到着。

そう、
岡本君よりも早く会場入りして…

敵(笑)よりも早くブースを確保し、
敵の目の前で、敵の真骨頂・ウッドベース入りのトラックを試聴してやろう
との、インサイドワークを企んでいたのです。

けれど。
MAMBO CAFE(=会場)に着くと同時に、
岡本君から送られてきたメールには…
早くても15分前になるとの旨が。

いきなり、
スベッてしまいました。笑

それどころか、
親しい友人が早くから来てくれ、
(↑これは、ほんとうにありがたいことなのですが!)
ますます緊張感が下がっていきます。笑

そして、
ふと時計に目をやると…
開始時刻の20:00を示しているではありませんか。

驚いて立ち上がると、
同時に、余裕の表情で岡本君が入店。
もう、どこまで焦らすねん。という感じですね。笑

当初の考えでは…
早い時間に会場に着くと、
まずは、ウッドベースを含む楽曲のテストプレイで岡本君に緊張感を与え、
いざスタート時間となると、
空腹を訴えてトップバッターを任せる
という運びでしたが(なんてコスい。。苦笑)。。

敵が来ないので、
あえなくゴハンを食べることに。。

また、やはり敵が不在のため、
テストプレイも意味を成しません。。

そして、極めつけは…
岡本君の「お腹空いてるんで、先にゴハンいただきますね」
との言。

…と、
開始前から、
完全に敵のペースでした。笑

選曲のストーリーを
いっさい組み立てていなかった僕は、
半ばやけくそなテンションでブースに立ち、
1曲目に選んだのは1960 What (Opolopo Remix) / Gregory Porter。

オリジナル/リミックスとも、
シーン内外でヒットしているトラックで、
のっけからテンションを上げていきました。

2曲目には、
Transced Me & One Dream (Yoshi's Afro Dream) (KJM vs Afronaught DJ Edit) /
Afronaught & Elements Of Lifeをピックアップ。

続いて
Spirit Of Love (Live Version) /  Root Soulのライブバージョン、
Verdades / Jazztronik
と、後半のことを考えずに
スタートダッシュ。笑

このあとも、
Carajillo / Truby Torio
The Spinning Wheel / Yukihiro Fukutomi
などのワールド・テイストなカラーを保った選曲を展開し、
1stセットの最終は、
あえて4つ打ちで交代。

すると…
岡本君は、
まさかのハウスビートを続行したプレイを披露。

2, 3曲目も、
推定124BPMの軽快なノリを維持して、
空間のテンションを落としません。

その後は
彼のフィールド、
ウッドベース全開のサウンドで席巻。

対する僕は、
こんどは新譜のブロークンビーツ、
しかもヒットチューンを中心にした組み立てを。

ならば、と、
岡本君は旧譜を織り交ぜた、
アクロバティックな移行で魅せます。

そうくるなら…
僕は、Bugz In The AtticやKaidi Tatham周辺のプロダクションを
新旧交配したサウンドをプレゼン。

…という、
約1時間のセットで移り変わっていく対戦は、
シリーズ最高の緊張感と高揚感に包まれていました。

しかも、
それらは、
ありがたいことに、
お客さんのバイブスに由来していたのです。

特に、
一時、ブース前を陣取っていた、
強烈なミュージックラバーなお二方によるレビューを耳にしつつのプレイは、
ドキドキとワクワクの乗算的思考を生み出してくれ、
自身でも驚く遷移を打ち出すに至りました。

そして、
前出ミュージックラバーのうち、
パーカッショニストのかたが発された
「いまの93点!」
との一言で、
今回は僕の勝ちとさせていただきます。笑


ともあれ、
対戦という場では、
やはり自身が持っている色彩をふんだんに盛り込むことが肝要なんだと、
あらためて感じました。

つまり…
偉そうに言いますが…
攻撃こそが最大の防御になり得るのだなと。

守りに入ると、
守ることしかできない。

しかし、
守るという概念をも包含する攻撃は、
すなわち攻守同時並行。

ということで、
選曲のみならず、
得意分野であると感得するベクトルで、
[モア]のコンテンツを展開していきますよ。

といっても、
敵が居るわけじゃないですし、
なので何かと対戦するわけでもないのですが。。笑

とにかく、
新たなカラーとともに
クラブ・ジャズ、そして「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」を
アップデートしていきたいと思います。

8月は
会場・MAMBO CAFEの周年ですし、
10月は
「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」の周年ということで、
普段とは異なる形態での開催をプランニングしているところです♩

といっても、
僕としては、
毎回、特別な想いでオーガナイズしています。

まずは…
2012.6.8 Friに開催の、
「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 21」
をよろしくお願いします!


最後になりましたが…

某在阪FM局のラジオDJさん、
講談師さん、
ジャズ・ミュージシャンなどの演者の方々のご来場、
そして大阪北部や兵庫県、
そして京都といった遠方からのご参加に
感謝申し上げます!

ありがとうございました!

2012年5月9日水曜日

「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 20」直前トーク

「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」で展開中の
シリーズ企画<クラブ・ジャズ 春の三番勝負>は…
2012.5.11 Friに開催のVol. 20で、いよいよ最終回となります。

今回のテーマは<新緑>。
どんなリンクで、
どんなコンセプトとともに、
どんなコンテンツになるのか…??

ゲストDJ・岡本洋平君 (Nuovo Classico)
×
松本大輔 (More Project)
直前トークをご覧ください~♩


*****


松本大輔 (More Project)(以下・松):3月からスタートした、 “クラブ・ジャズ 春の三番勝負” が、いよいよ最終回やね。

岡本洋平 (Nuovo Classico)(以下・岡):もはや感慨深いです。

松:こういった、シリーズ展開においてはベタな持っていきかたやけど…。
  前々回、前回に来ていただいた方にはもちろんですが、
  まだ来場していない方も、 Vol. 20に来ていただいたら、
  三番勝負のすべてが楽しめる内容になります!
  テレビ放送を見ていなくっても、 映画版さえ観ればすべてわかる! みたいな。。笑
  でも、ほんとそうやんね…?笑

岡:それはもちろんですね!
  僕なんて、もともとDJ経験浅いですし、みるみる成長してますよ。笑

松:岡本君(以下・タロちゃん)に関しては、 
  DJは、たしかに経験は浅いかもしれないけど、 
  もともと選曲観がしっかりしていて、 俺はおもしろいよ♩

岡:DJ、ちょっと楽しみがわかってくればくるほど、奥の深さも見えてきますね。
  ほんと楽しいです。 
  僕は僕なりのクラブジャズを。

松:↑ …と、うちの子が申してますんで、 
  ぜひ、その成長ぶりを見に来てやってください♩

岡:ぜひ!!!!笑

松:ところで…
  三番勝負は、いまのところ、タロちゃんが2勝やね。

松:ということで…
  ここでもベタにいきますが…
  5月を獲ったら、 3ポイントということで。笑

岡:いつ2勝してたんですか!?
  ちなみに3ポイントとったらどうなりますか?

松:現状…タロちゃん 2-0 松本
  俺が3ポイント獲ると…タロちゃん 2-3 松本

岡:やられた!!!!! 笑
  ベタベタですやんー

松:はい。笑
  次に…テーマやけど、
  3月:そよ風、 4月:花見ときて…
  今月も、やはり自然とのリンクです。
  <新緑>です。

岡:ほんと、最近、急に緑が良い感じになってきましたよね。

松:うん。 意識してるからかもしれないけど、 ほんとキレイ。

岡:山口の秋吉台、最高でした。

松:そっか! GWに帰省してたんやね~。
  秋吉台で感じた自然が 今回の選曲に反映される??

岡:反映し(たいと思って)ます!!笑
  いやぁでもぜひブログに載せてほしいです、あとで写真おくります。

松:リョウカイ!

岡:今回は雨降りますかね?

松:4, 5月と、連続記録中やもんね。笑
  どうかるかな??笑

岡:僕のとき、雨の確率高いですよね。。

松:いま、予報をチェックしたら… くもり。笑

岡:おっと。笑

松:降ったら、 なにかしますか??

岡:最近、雨の日は、お気に入りの傘を持っていると、
  全然苦にならないと気づきました。
  ということで、おしゃれ傘コンテストは?笑

松:みなさま、 ご自慢の1本をお持ちください!!
  優勝者には…? なにか プレゼントしますか??

岡:うーん…レコードはどうでしょう?
  うってつけの1枚があります。笑
  Rain / Thomas Clausen です! まぁrainっていうだけですが。笑

松:笑!
  でも、プレゼントしていいの??

岡:もし降れば、ですよ?
  悪天候にもかかわらず来ていただいたことへの感謝です。

松:では…
  俺は、晴れたときの、おしゃれ“日傘”コンテストで。笑
  優勝者へのレコード、探しておきます~。
  
  さて。
  テーマは<新緑>。
  植物が、もっとも“躍動”する時季ということで、
  僕らの選曲も“ダンサブル”にいきます♩

岡:うす!!!

松:そのうえで…
  タロちゃんはウッドベースが含まれている楽曲をフォーカスするね。
  やっぱり、演奏するだけあって、 掘るとき、買うときは意識してる?

岡:めっちゃ意識します。
  やっぱりベースがガツンと前に出てるサウンドは好きですが、
  時期によってはアンプの増幅された音が流行ってたりして、
  その音色でバンド・サウンド全体の雰囲気が全然変わるので、面白いです。

松:なるほど。 
  そのあたりに注目して、タロちゃんのDJに接すると…
  ほかのDJでは決して知ることのない妙味を楽しめるやろうなあ。 
  みなさま、ぜひ♩

岡:松本さんはブロークンビーツ、ですね?

松:うん。 けれど、いわゆるブロークンビーツのみではない、というか…
  せっかく特集するので、 ブロークンビーツの多面性を知ってもらえたらなあと。
  
  とってもザックリやけど…
  60年代:ソウル×ジャズ → 70年代:ファンク×ジャズ → 80年代:ディスコ →
  90年代:アシッド・ジャズ … というジャズの進化の系譜において、
  最新のカタチのひとつが、ブロークンビーツだというのが、俺のジャズ観やねん。
  そして、00年前後に、プログラミングとの交配から誕生したジャズが、ブロークンビーツ。
  ソウル指向なもの、 生音フレイバーが強いもの、 メロウなものなどなど…
  いろいろチョイスする予定です♩

岡:僕も好きな領域なので楽しみです! みなさま、ぜひ♪

松:ちなみに、 ウッドベースが入っていない曲もかける??

岡:はい、セットとしてはウッドベース取り上げますが、
  全曲ウッドベースにはこだわらないつもりです。

松:僕も、 ブロークンビーツを手がけているアーティスが作るハウス、
  なんかも視野に入れてます。

岡:お互い得意分野ですからね。面白くなりそうですね。

松:やね。
  では、最後に、ファンの方に一言。

岡:えっ!
  DJ・岡本洋平に、ファンはいるのでしょうか?笑

松:いてるよ! よっ、美男子ジャズ!

岡:笑。
  そのワードすっごい困るやつですね。笑

松:ご存じない方、ぜひこちらをご覧ください↓
  http://tower.jp/article/news/2011/07/26/80551
  タワーレコードがプッシュする、
  美男子ジャズのCDで、全編にわたってベースを弾いてるのが…
  岡本君なんです。
  ウッドベースを聴いたことがない人も、 
  ぶっちゃけ、あまり興味がない人も…
  美男子ジャズをひとめ見に、 ぜひMAMBO CFAEにいらしてください!!

岡:すっごい困るキャッチです。笑
  でも今回特に楽しくなりそうですので、ぜひ~!



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More Project presents
「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 18, 19, 20

2012.3.9 Fri. / 2012.4.13 Fri. / 2012.5.11 Fri.

20:00 - midnight
Entrance: free=入場無料

演奏家=ベーシスト=Guest DJ: 岡本洋平 (Nuovo Classico)
選曲家=DJ=Resident DJ: 松本大輔 (More Project)


演奏家 × 選曲家による、
“クラブ・ジャズ 春の三番勝負”


-March-
時おり頬をなでる、
暖かなそよ風をローズの音色で比喩。
新・旧/ジャンルを問わず、
あらゆるサウンドからローズを抽出します。

-April-
日本に固有の文化・花見が真っ盛りの卯月を
国産限定セットで。
いわゆる和ジャズから最新のクラブ・ジャズまで、
幅広いセレクトで日本のジャズをプレゼンテーションします。
“花より団子”な方にも満足の、音の花弁の数々をーー。

-May-
新緑=植物が躍動する様を、
ずばりダンサブルな楽曲で表現。
それぞれが薬籠中の物としているサウンド=
岡本:ウッドベース含有曲/松本:ブロークンビーツ含有曲
で、春のクラブ・ジャズ決戦を締めくくります。


■岡本洋平 (Nuovo Classico)
ベーシスト。13歳から、兄の影響でベースの演奏を開始。ウッドベースとの出合いを機に、ジャズと急接近する。大阪大学在学時にはジャズ研に所属し、バンド・jazzactiveを結成。オーサカ=モノレール、native、jaz'persso、小林径など、蒼々たるミュージシャン/DJとの共演を果たす。2011年には、ピアニスト・杉山悟史と共に,ジャズ・バンド・プロジェクト“Nuovo Classico”を発足。内容/シチュエーションによって様々なメンバーを起用し、ピアノ・トリオとして、またボーカリストのバックとして多岐に渡る活動を展開中。"nuovo""classico"とは、それぞれイタリア語で“新興”“古典”との意味を持ち、ジャズにおけるクラブ/ストレートアヘッド両スタイルの、演奏/精神の真の融合と創出をコンセプトに掲げている。1986年生まれ。山口県出身。オフィシャル・ブログ http://www.jazzactive.net/blog/


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