2012年5月16日水曜日

【回想】「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 20」


この日は、
2012.3からスタートした
シリーズ<クラブ・ジャズ 春の三番勝負>の最終回。

自己分析では、
3, 4月は、対戦相手の岡本洋平君 (Nuovo Classic)に獲られている、
という感覚だったので、
焦っていました。

なので、
なんとか“勝ち”の確信をつかみたい、
いや、どんな手を使ってでも勝ってやる
といった心境で臨んだのです。笑

ということで、
前回からの流れを汲み、
僕はスタート1時間前=19時に到着。

そう、
岡本君よりも早く会場入りして…

敵(笑)よりも早くブースを確保し、
敵の目の前で、敵の真骨頂・ウッドベース入りのトラックを試聴してやろう
との、インサイドワークを企んでいたのです。

けれど。
MAMBO CAFE(=会場)に着くと同時に、
岡本君から送られてきたメールには…
早くても15分前になるとの旨が。

いきなり、
スベッてしまいました。笑

それどころか、
親しい友人が早くから来てくれ、
(↑これは、ほんとうにありがたいことなのですが!)
ますます緊張感が下がっていきます。笑

そして、
ふと時計に目をやると…
開始時刻の20:00を示しているではありませんか。

驚いて立ち上がると、
同時に、余裕の表情で岡本君が入店。
もう、どこまで焦らすねん。という感じですね。笑

当初の考えでは…
早い時間に会場に着くと、
まずは、ウッドベースを含む楽曲のテストプレイで岡本君に緊張感を与え、
いざスタート時間となると、
空腹を訴えてトップバッターを任せる
という運びでしたが(なんてコスい。。苦笑)。。

敵が来ないので、
あえなくゴハンを食べることに。。

また、やはり敵が不在のため、
テストプレイも意味を成しません。。

そして、極めつけは…
岡本君の「お腹空いてるんで、先にゴハンいただきますね」
との言。

…と、
開始前から、
完全に敵のペースでした。笑

選曲のストーリーを
いっさい組み立てていなかった僕は、
半ばやけくそなテンションでブースに立ち、
1曲目に選んだのは1960 What (Opolopo Remix) / Gregory Porter。

オリジナル/リミックスとも、
シーン内外でヒットしているトラックで、
のっけからテンションを上げていきました。

2曲目には、
Transced Me & One Dream (Yoshi's Afro Dream) (KJM vs Afronaught DJ Edit) /
Afronaught & Elements Of Lifeをピックアップ。

続いて
Spirit Of Love (Live Version) /  Root Soulのライブバージョン、
Verdades / Jazztronik
と、後半のことを考えずに
スタートダッシュ。笑

このあとも、
Carajillo / Truby Torio
The Spinning Wheel / Yukihiro Fukutomi
などのワールド・テイストなカラーを保った選曲を展開し、
1stセットの最終は、
あえて4つ打ちで交代。

すると…
岡本君は、
まさかのハウスビートを続行したプレイを披露。

2, 3曲目も、
推定124BPMの軽快なノリを維持して、
空間のテンションを落としません。

その後は
彼のフィールド、
ウッドベース全開のサウンドで席巻。

対する僕は、
こんどは新譜のブロークンビーツ、
しかもヒットチューンを中心にした組み立てを。

ならば、と、
岡本君は旧譜を織り交ぜた、
アクロバティックな移行で魅せます。

そうくるなら…
僕は、Bugz In The AtticやKaidi Tatham周辺のプロダクションを
新旧交配したサウンドをプレゼン。

…という、
約1時間のセットで移り変わっていく対戦は、
シリーズ最高の緊張感と高揚感に包まれていました。

しかも、
それらは、
ありがたいことに、
お客さんのバイブスに由来していたのです。

特に、
一時、ブース前を陣取っていた、
強烈なミュージックラバーなお二方によるレビューを耳にしつつのプレイは、
ドキドキとワクワクの乗算的思考を生み出してくれ、
自身でも驚く遷移を打ち出すに至りました。

そして、
前出ミュージックラバーのうち、
パーカッショニストのかたが発された
「いまの93点!」
との一言で、
今回は僕の勝ちとさせていただきます。笑


ともあれ、
対戦という場では、
やはり自身が持っている色彩をふんだんに盛り込むことが肝要なんだと、
あらためて感じました。

つまり…
偉そうに言いますが…
攻撃こそが最大の防御になり得るのだなと。

守りに入ると、
守ることしかできない。

しかし、
守るという概念をも包含する攻撃は、
すなわち攻守同時並行。

ということで、
選曲のみならず、
得意分野であると感得するベクトルで、
[モア]のコンテンツを展開していきますよ。

といっても、
敵が居るわけじゃないですし、
なので何かと対戦するわけでもないのですが。。笑

とにかく、
新たなカラーとともに
クラブ・ジャズ、そして「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」を
アップデートしていきたいと思います。

8月は
会場・MAMBO CAFEの周年ですし、
10月は
「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」の周年ということで、
普段とは異なる形態での開催をプランニングしているところです♩

といっても、
僕としては、
毎回、特別な想いでオーガナイズしています。

まずは…
2012.6.8 Friに開催の、
「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 21」
をよろしくお願いします!


最後になりましたが…

某在阪FM局のラジオDJさん、
講談師さん、
ジャズ・ミュージシャンなどの演者の方々のご来場、
そして大阪北部や兵庫県、
そして京都といった遠方からのご参加に
感謝申し上げます!

ありがとうございました!