2011年11月28日月曜日

「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 15」



2011.12.9 Friに開催の

「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 15」は、

<テクノ>をキーワードに展開します♪


ゲストDJは、

YASUHISA (TetralogisticS)。


<テクノ>を主軸に

ダンス・ミュージックを探求すイベント

「TetralogisticS」をオーガナイズし、

彼自身もレジデントDJとして活躍しています。



そんなYASUHISAが…

<ジャズ>を触媒としつつ、

<リスニング志向>なベクトルで展開しているイベント

「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」で、

どんな選曲を成すのか?


翻って…

<ジャズ><テクノ>という、

一見(一聴)つながりが感じられない両者でもって

DJすることは可能なのか??


心配や疑念、猜疑心を

抱く人がおられることでしょう。


客観すれば、

僕も同じ心境となることが、容易に想像できます。。


しかし、

まったく心配していません。


なぜなら、

YASUHISAは、

アナログ・レコードの探索を

Kyoto Jazz Massive・沖野好洋氏が展開するレコード・ショップ

<ESPECIAL RECORDS>で開始したからです。


ジャズの影響を受けた

ハウス・ミュージックのチョイスからスタートしたのです。

(そんな彼のライブラリには、Reel Peopleが含まれていたりします。)


彼は、

クラブ・ミュージックに関する嗅覚/聴覚は

ジャズ系のサウンドによって培っていったのです。


その感覚/フレーバーが、

今回の選曲で、どのように表出するのか、

楽しみです。



また、

YASUHISAは

実は、More Projectのメンバーだったりします。


かれこれ、

10年くらい前になりますが…

僕が"More Project"を名乗り出した頃に、

彼はファッション系の専門学校に通っていました。


ディープな話をした記憶はありませんが、

僕のスピリットの、どこかに共感してくれたのでしょう。

More Projectの服飾部門<Most Hate>を設立したのです。


その後、

モア・プロジェクトを名乗っていたかどうかは不明ですが、

クラブ・イベントで自作のアクセサリーを発表したり、

デコレーション(インスタレーション)を担当したりと、

クラブ・シーンにおいて、果敢に活動を進めていったのです。


ですが、

サウンド面においては

テクノにフォーカスしていったので…

具体的な共同作業は、今回が初となります。


その意味でも、

ワクワクしています★



先日、ひさびさに

YASUHISAとゆっくり会いました。


ライス/ナンを問わず、

カレーが好きだと言い出しましたが…

最も魅力を感じているのは、

カレーが付いていないナンだとか。


そして、

問いました。


それは、

テクノで言うところの

上モノ(ビートを除く楽器音)が鳴っていない、

ビートのみのイントロ/アウトロが好きということに

つながるのでは?


すると、

「そうかも知れないですね」と。


ビートマニア・YASUHISAによる、

ジャジーでリスニングなテクノをお楽しみに!




※詳細です↓↓


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「クラブ・ジャズ喫茶[モア] Vol. 15」

2011.12.9 Fri.

@MAMBO CAFE (Umeda, Osaka)

20:00 - midnight

Entrance: free=入場無料


Guest DJ: YASUHISA (TetralogisticS)

Resident DJ: 松本大輔 (More Project)




まぜるな危険!?

<テクノ>と<クラブ・ジャズ喫茶[モア]>が交わる、

未知の世界



“ダンス・ミュージック”

を追求するテクノ・パーティー

「TetralogisticS」のレジデントDJ・YASUHISAと、

“リスニング志向”

を一途に標榜/体現してきた

「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」の主催者・松本大輔による、

“まぜるな危険”な一夜。


テクノ/クラブ・ジャズという、

一見(一聴)リンクが感じられない両者を

互いの要素でもって、それぞれを因数分解します。


あっと驚く親和性を

ぜひ我々の選曲で体感してください♪



YASUHISA (Tetralogistics)

テクノDJ。両親の影響で、幼少期よりジャズ、ロック、ソウルなどのルーツ・ミュージックに親しむも…中学~高校時代の厳しい制服制度により、逆に、ファッションに開眼。サイジング/シルエットの変化で学制服の着こなしを楽しむという、繊細なセンスを開花させる。その後、ファッション系の専門学校に進学。同校在籍時に、アートショップ<eden>主催のファッション・ショー「Blessings」にデコレーション担当として関わることで、クラブ・ミュージックとの出合いを果たす。さらに、同時期に知ったパーティー「For Paradise」によって、音楽への興味が再燃。2003年、ついにDJデビューする。現在は、ミニマル・テクノを中心に、ハウス、エレクトロ、ダブステップ、ダブ、アンビエント…と、多様なサウンドを駆使したテクノ・イベント「TetralogisticS」をKUNIMITSUと共に主催。細やかな感覚と服飾の技術を生かした、パタンナーとしても活躍中。


YASUHISA (TetralogisticS)メール・インタビューはコチラ



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2011年11月25日金曜日

【回想・再演】「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 14」


“Vol. 14”は、
ひさびさのレジデント・オンリー=松本大輔ソロ
ということで、普段に増して、
コンセプチュアルな内容でお送りしました。

設定は、
もしマービン・ゲイが
「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」でライブをしてくれたら…。

さらに、
そのときの選曲/曲順を
すべて僕に任せてくれたら…
というもの。

舞台は、“サパー・クラブ[モア]”
という名のライブ・ハウス。
もちろん架空の存在です。

そして、
僕はサパー・クラブ[モア]の
支配人。

当日は、
正装に蝶ネクタイ
というファッションで
ちょこっと意識してみました。笑


この回では、
実際に、すべての選曲/曲順を
事前に決定しました。

もちろん、
[モア]を意識した内容で。

また、
ただでさえプレッシャーに弱く、
プロモーターが醸すコマーシャリズムを嫌悪し、
観客の欲求に押しつぶされそうになるマービン・ゲイに、
気持ちよく、最高のカタチで登場してもらうための
“前座”もブッキングしました。

せっかくなので、
それらを、ここで紹介したいと思います。

それでは、
早速どうぞ。

Marvin Gayeライブ
at「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」。


*****


・ここから綴るテキストは、僕のMCを想定したものです。
・次の曲に移る前に、◆マークを配しています。
・本編でのテキストは、解説です。
 特に●マークを付している部分は、MCです。


まず最初にお送りするのは…
Ashford & Simpsonによるライティングの、
「All For One」です。

これは、マービンが
「最高にお気に入りのAshford & Simpsonの曲でね」
と言っていた作品です。

歌は、Diana Ross。
今年、亡くなったAshfordがいる、
天国にも届きますように。。

続いては…
レイ・チャールズで「What'd I Say」。
この曲は、実は、

マービン・ゲイのロード・ソング「Hitch Hike」の
ネタになっていたのです。
そのあたりも意識しつつ、お聴きください。

引き続き、
彼に影響を与えた歌をどうぞ。
アルバム「MPG」に収録の「Too Busy Thinking About My Baby」では、
とっても無垢な歌詞が歌われています。

それは、まるでSam Cooke。
なかでも、この曲にインスピレーションを受けたのではないでしょうか。
「Wonderful World」。

「僕は、『Don't Leave Me This Way』が大好きだった。
テディーの力強さは、初期からわかっていたよ」。
と、このように、マービンに言わしめた曲、
Harold Melvin & The Blue Notesの「Don't Leave Me This Way」
をどうぞ。

マービン・ゲイは、アルバム「That's The Way Love Is」で、
The Beatlesの「Yesterday」をカバーしています。
レコーディングでは、同アルバムのハイライトとして、意識していたようです。

ですが…曲順を考慮して、
ここでは「Money」を取り上げます。
また、マービンが所属していたレコード会社<モータウン>による、
初のヒット曲というつながりでお送りします。

彼は、同郷のミュージシャンを愛していました。
ワシントンDC出身のアーティストはたくさんいますが…
彼ほど有名なインスト・ナンバーを生みだした人はいないでしょう。

紹介しましょう、
「The Hustle」パフォームド・バイ…
Van McCoy。

ディスコつながりでご紹介する、次の曲は…
「Disco Lady」。

「僕は、ジョニー(Johnnie Taylor)のあの歌い方が気に入っていた。
これは素晴らしい曲だと思った。ディスコの中で最高だよ」
と、マービンお気に入りの曲で、彼のテンションを上げていきます。

楽屋に居るマービンに聴こえるよう、
ジョニー、大きい目の声でお願いします。

突然ですが、
マービン・ゲイのライブといえば、
みなさんはどんな曲目が思いつきますか?

すべてのステージではありませんが、
おそらく、彼が最も取り上げたナンバーは
「Distant Lover」だと思われます。

この曲を歌うとき、
彼はひざまづき、涙を流します。
そんなパフォーマンスのモデルとなったのが、
Johnnie Rayなのです。

秋深まる今宵は、
「Mister Midnight」を歌っていただきます。

さきほど話題になった、
「Distant Lover」が収録されているアルバム「Let's Get It On」には
セクシーな作品がたくさん収められています。

なかでも
「You Sure Love To Ball」に描かれている性愛は話題になり、
多数のアーティストに影響を与えたのです。

Barry Whiteによる
「I'm Gonna Love You Just A Little More Baby」は、その好例です。
バリー、よろしくお願いします。

同じく、
「Let's get It On」が与えた
インスピレーションによって誕生した曲を披露してもらいます。
この時代における、
女性によるセクシー路線の、ひとつの極みでしょう。
Donna Summerで「Love To Love You Baby」

ここから、さらに、
マービン・ゲイを刺激していきたいと思います。

70年代初頭は、
ついにハリウッドが、黒人映画に扉を開いたかのような
様相を見せました。

結果的には幻に終わったのですが、
当時は、黒人の都会的なアクション映画が利益を生んでいたのです。

プロデューサーたちは低予算で映画を量産し、
その音楽を大物ミュージシャンに依頼するという
パターンを打ち出しました。

その最初の例が
Issac Hayesの「Shaft」(映画)でした。

このあと、
マービン・ゲイは
「Trouble Man」のサントラを手がけることになります。

どんどん揺さぶっていきましょう。
続いては、マービンが1968年にリリースした、
「Chained」の
Jackson 5によるカバーです。


みなさん、ご存知でしょうか?
マービン・ゲイは、シンガーであると同時に、
優れたプレイヤーであることを。

ピアノを弾き、
ドラムを叩き、
打ち込みも巧みにこなしたのです。

今からお送りする作品は、
1962年、Marvelettesによって大ヒットした、
マービンによる作「Beachwood45789」です。

プレイヤーとして参加することや、
楽曲提供は積極的に取り組んでいたマービンでしたが、
ことプロデュースについては慎重でした。

世の中で巻き起こっている
様々な事象に、深く関心を持ち出した彼は、
その想いを作品にしようとします。

その際、自分自身をプロデュースすることを決心しましたが、
それでも、すぐには作業を始めることができませんでした。

そこで、
ますは他者をプロデュースすることにしたのです。
それが、オリジナルズでした。

ソウル・チャート1位を記録した、
「Baby I'm For Real」をどうぞ。

彼の人生において、
良きにつけ悪しきにつけ、
重要だったのはいつも女性でした。

そのなかでも、最も影響力を有したのが、
2人目の妻、ジャニス・ハンターです。

1人目の妻、アンナも大切な存在でした。
所属していたレコード会社・モータウンの社長の姉であり、
ときに作曲する際のパートナーであり、
生活面を全力で支えてくれる人物だったからです。

しかし、
関係が悪化し、泥沼化すると、
アンナが離婚の訴訟を起こしたのです。

その後は、
ジャニスがもっとも大事な人になりました。
彼女が「Let's Get It On」から後の、
数々の名演を生みださせたのです。

そんなジャニスの父、
Slim Gaillardは、
伝説的なジャズのエンターテイナーでした。

彼がステージに上がると、
たまらず、マービンも舞台に姿を現すはずです…。

Slim Gaillardで
「Flat Foot Floogie」です。

Martha & The Vandellasによる
「Dancing In The Street」でした。

そして、
ドラムを担当していたのは…
紹介しましょう、ドラムはマービン・ゲイ!

次は、
バックコーラスで参加します。
Chuck Berry「Almost Grown」です。


<本編>
●あらためて、紹介します。
今夜の主役、マービン・ゲイ!!

ゆっくりとした足取りでステージの中央に移動した彼は、
舞台をイスのように腰かけ、
ゆるりと歌い出します。

「Just Because You're So Pretty」

バンド・メンバーの
体温を上げることが重要だと考えたマービンは、
インストを指示します。

「Running From Love (Instrumental) (Version 2)」
「Mandota (Instrumental)」
「Running From Love (Instrumental) (Version 1)」

ブルージーな色が強くなってきたところで、
同じく、ブルースなカラーを帯びたヒット作を投入。
サントラを担当した、映画「Trouble man」からの演奏が始まります。

「"T" Stans For Trouble」
「"T" Plays It Cool」

バンドの高いテンションを維持するため、
即興的に「Nuclear Juice (Instrumental)」をチョイス。

「Nuclear Juice (Instrumental)」

そして、
「Trouble Man」のメインテーマをはさんで、
ついに本格的な歌唱をスタートさせます。

「Main Theme From Trouble Man (2)」
「Trouble Man」

ブルージーな流れを継続しつつ、
徐々にテンポアップしていきます。

「Sparrow」
「Is That Enough」
「You're The Man (Alternate Version 1)」
「Life Is For Learning (Expanded "Love Man" Edition)」

先ほどの「Life Is For Learning」で、
アルバム「In Our Lifetime」をレコーディングしていたときの
アウト・テイクや未発表作を収録した<Expanded "Love Man" Edition>を
フィーチャーしたのをキッカケに
ファンキーなカラーを加えていきます。

まずは、
ジャムな質感をそのままに
「Funk Me」のExpanded "Love Man" Editionである
「Funk Me, Funk Me, Funk Me」。

そして、
「Funk Me」。

ビートがタイトになったところで、
さらにダンサブルな「Rockin' After Midnight」を。

「Ego Tripping Out (LP Mix)」
踊る観客のテンションをさらに上げるべく、
4つ打ちを連発。

さらに、
マービン・ゲイ流のディスコ
「Got To Give It Up (Part 1)」でアジテート。

サウンド/メロディーは
キャッチーなものから、
ディープなものへ移行していきます。

同時に、リリック面も、
パーソナルな内容へとシフト・チェンジ。

あまり知られていないように思うのですが…

音楽活動においては、
彼は、いつでも
実験精神にあふれ、革新精神が漲り、挑戦のスタンスをとり続けました。

その結果、
当時は、必ずしも全うな評価をうけたとは
言えない状況でだったのです。

しかし、
クラブ・シーンが成熟するにつれ、
そのセンスは刮目されます。

プレイに取り入れられることはもちろん、
HIPHOシーンではサンプリングで取り上げられることもしばしば。


また、
それらのセンスを前面に打ち出しながらも、
一貫してフィチャーする自身のコーラスを用いることで
古参のファンにも違和感なく聴かせる点です。

マービン・ゲイのプロダクションを、
彼の人生という大きなスケールで紹介するのは、
実は、今というタイミングが最も適しているかも知れません。

前置きが長くなりましたが…

このあと披露される曲は、
現代の感覚で捉えても新鮮であり、
逆に、新しい感触を伴って捉えることができるのではないでしょうか。

「Heavy Love Affair」
「Time To Get It Together」
「Anger」
「A Funky Space Reincarnation」


「A Funky Space Reincarnation」の
後半のセッションに入ると、
マービン・ゲイは、いったん楽屋に捌けます。

そして、お色直しを経て…
バラードへと移行していきます。

ジャンルは変化しますが、
シンセのサステインが継続するカタチで
「You Are The Way You Are (Instrumental)」
が始まります。

同曲の後半から、
再びマービンが登場し、コーラスを加えます。

続く
「Since I Had You (Alternate Mix)」
もアルバム「I Want You」の
デラックス・エディションからの選出。

さらに続く
「Come Live With Me Angel」
「After The Dance (Vocal)」
「Feel All My Love Inside (Extended Alternate Mix)」
「Soon I'll Be Loving You Again (Alternate Mix)」
も、同じく「I Want You」セッションからの演目です。

この一連の流れは
バラードという共通項、同じアルバムからの演奏、
というリンクに加えて、
マービンの編曲能力の高さとプロデュース力、
そして、コーラスワークの精巧さを
あらためて知らしめるものでしょう。

ぜひ、
そのあたりを意識したリスニングを
お楽しみください。

「Soon I'll Be Loving You Again (Alternate Mix)」
の最後で聴かれるアカペラは、
「I Want You」からの抜粋です。

その流れを汲むのが、
「Sexual Healing (Original Vocal Version)」。

前曲と比較すると、
飛躍的にテンポ・アップしていますが、
ボーカルのみによるパフォーマンスによって
滑らかに雰囲気を盛り上げていきます。

「Til Tomorrow」
は、僕が個人的に取り上げてほしかったナンバー。

この作品を収録したアルバム「Midnight Love」は
グラミー賞を獲得しましたが、
シングルでリリースされた「Sexual Healing」以外については
スポットが当たる機会が極度に少ないのです。

TH-808が生む無機質なビート、
コーラスが効いたギターのコードワーク、
シンセが施す空間系エフェクト…
といった要素は、
80年代に固有のアーバン&チープな質感を醸しています。

そんな、
ベタなオケをピックアップしてこそ、
マービンのボーカリゼーションは際立つというものです。。


「Falling In Love Again」
からは、リリックを意識した配列tなっています。

再び恋に落ち、
(「Falling In Love Again」)
その相手には、いつまでもそばに居てほしい気持ちを抱き、
(「Please Stay (Once You Go Away) (Alternate Mix With Horns)」)
しかし、物理的な距離の遠さはどうにもならないことを知り、
(「Distant Lover (Alternate Mix)」)
いつしか別の恋が始まり…
けれど、前の恋人との関係は続いていて…
というなかでの真情、
(「I Love You Secretly」)
ゆえの、彼女を安心させようとする言葉…
(「Just To Keep You Satisfied (A Cappella With Alternate Vocal)」)
といったストーリーです。

そして、
家族への愛を歌います。
「Everybody Needs Love」
「I Wanna Be Where You Are (Unedited Mix)」

ここからは、
再びサウンドのグラデーションを意識した
選曲になります。

ギターのカッティングが快活な印象を与える、
ソウルフルなナンバーで
会場が盛り上がっていく様が想像できます。

「You Are That Special One」
「I'm Gonna Give You Respect」
「Come Get To This (Alternate Mix)」
「Let's Get It On」
「My Love Is Growing」
「"Song # 3" (Instrumental)」
「Cakes (Instrumental)」

そして、
今回のライブで
あえて唯一のデュエット曲
「Ain't Mountain High Enough (Edit)」へ。

バンド・メンバーの疲れに配慮した
「Where Are We Going?」
では、マービンはピアノを弾きながら歌唱を。

打ち込みのビート、コーラスは、
Mizell Brothersの名義で活躍した
Fonce + Larry Mizell兄弟。

マービン・ゲイとの絡みは、
実はあまり知られていないようなので、
この機会に、ぜひ。


最後の曲目を演奏する前に、
すべての演者は休憩に入ります。

そして、
会場には
Lester Youngの「On The Sunny Side Of The Street」
が流れます。

1970年のある日、
マービン・ゲイは閃きました。

「ついに、僕はどう歌えばいいかわかった感じがした。
10年以上も僕はマイクの使い方を勉強してきた。
そして突然、今まで僕はそれが間違っていたことに気づいた。
僕はあまりに大声で歌い過ぎていた。
ある夜、僕はホーン・プレイヤー、レスター・ヤングのレコードを聴いていた。
それでピンときた。
リラックスするんだ、リラックスするってことなんだ。
そうすればうまくいくんだ、ってね」。

「僕はまた、
アルバムをちゃんとしたアルバムとして作りたかった。
バラバラの曲を集めたアルバムとしてではなくてね。
そこで、まずはテーマを探した。
さまざまなアングルからそのテーマを見つめ、
そこから発展したアルバムを作ったんだ。
こんなこと、誰もやってないと思ったから、最初は怖かった。
でも始めてみると、だんだん自然に進むようになった」

「自分自身に問いかけたよ。
僕の周りの世界は動揺している。
そんなときに、ラブ・ソングばっかり歌ってていいのか、ってね」

そして誕生したのが、この曲です。
「What's Going On」。

続いて、
アルバムのA面を
実際に、組曲風に演奏してもらいます。

「What's Happening Brother」
「Flyin' High (In The Friendly Sky)」
「Save The Children」
「God Is Love」
「Mercy Mercy Me (The Ecology)」


アンコールは、
「Praise」。

「What's Going On」と同様、
祈り、愛を歌った曲です。

まだまだアンコールが鳴り止まないなか、
再度、マービン・ゲイが登場します。

そして
ステージの最も後方に歩を進めたかと思うと、
ドラムを叩き始めました。

「My Love Is Waiting」
が始まりました。

ラフなドラミングが、
会場全体をクールダウンしていきます。

さらにラフな感じで
「Dance 'N' Be Happy」
を歌ったあとは、
「Is Anybody Thinking About Their Living?」
のジャムをバックに、
ダンスを披露するのでした。

最後は
ラップしながら、
手を振って退場するマービンでした。。