2011年9月12日月曜日

【回想】「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 12」


やってくれました。

この日のゲストDJ・TATSUROさんは、
フライヤー/本blogで宣言していたことを、
すべて体現してくださいました!

つまり…
半パンで、
旧譜/オリジナル盤/アナログ100%の
DJプレイを披露されたのです。

TATSUROさんは、
オープニング=20:00と同時に
テーンテーブルのスイッチをON。

ラテンを縦糸に、
23時までの3時間をぶっ通しでプレイされました。

その世界観は、
“宇宙”というような壮大なイメージではなく、
ラテンがキーワードなので、
ワールドワイドでもなく、
旧譜オンリーだけど
エディットものも混ざっていたので、
アーシーでもありません。。

…と、TATSUROさんの方を見ると、
ブース前で踊っている人たちに
手を挙げて合図をされています。

次に目をやると、
突き上げられた手にはレコードのスリーブが。

その様子は、
ツアーコンダクターが、
フラグを手に観光客を先導しているシーンと
二重写しになりました。

そして、
思ったのです。
“街”だと。

時代性は、
そのまま建物や公園などの景観を反映してるようで、
音楽性は、
人種や商店の種類、街並の違いを表しているようでした。

それらの密接なつながり、
機能の重要性も、
そのまま街に置き換えることが可能です。

そこにそれがあるからこそ、
その街である意味があり、魅力が宿るのと同じく、
TATSUROさんの選曲も、
その順番、そのつながりのみが醸す景色がありました。


ツアコン・TATSUROは、
一軒一軒(一曲一曲)を丁寧に訪問して行きます。
その滞在時間(プレイ時間)、移動スピード(ピッチ)とも絶妙で、
まったく飽きることのない、あっという間の3時間でした。

卓抜したセンスは、
そのまま磁場となり、
3時間のうちに、オーディエンスは7倍にも。


ところで、この日は、
ダンサーのかたが来られるということで、
DJブースの前に、ちょっとしたダンス・スペースを確保していました。

ダンサーたちはもちろん、
その動きにつられて、
テーブルで食事を済ませたリスナーたちも
その輪に加わっていきます。

フライヤーのテキストには、
冒頭で触れた宣言を掲載しました。

しかし、
絵柄=ダンスしているイメージについては、
TATSUROさんの意志とは別のものです。

けれど、
そんなところまでフライヤーとリンクさせるのが、
ツアコン、いや、DJ・TATSURO。


そんな、
あまりにハイレベルなパフォーマンスの後は…
率直に言うと、やり辛かったです。

が、
発想は、
刺激されてこそ飛躍するものですね。

「Pastime Paradise」Sunlightのテッパン・ネタでつなぎ、
ラテン・テイストを継承しながらも…
マッコイ・タイナーや国産サンバを用いて、
ブラジルに焦点を絞っていきました。

Bossa Freeの「Mas Que Nada」で
クラブ方面に移行、
Soil & "Pimp" Sessionの「Mirror Boy」で
打ち込みに変化させ、
吉澤はじめさんの「I Am With You」、
Mondo Grosso「Vibe PM」…
と、
僕もダンサブルに展開。

この時点で、
25時を過ぎていたと思いますが。。
皆さま、いつも遅くまでありがとうございます!!

そして、
TATSUROさん、おつかれさまでした!!
ぜひ、またカラんでくださいね〜♪