2012年1月25日水曜日

【回想】「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 15」


この日のキーワードは、“テクノ”。

フライヤーには、
そのインパクトをわかりやすく伝えるために、
ジャズとの関係瀬を“まぜるな危険”と書きましたが…。

実は、両者の音楽性って、
共通するところが数鵜多く存在するんですよね。
また、それぞれが互いに影響しあっているんです。

それらについては、
回想とは異なる文脈に位置すると思うので、
別の機会に述べたいと思います。

…と言いながら、
いきなり脱線なのですが、
とにかく、書きたいこと=批評したいことが
たくさんあるんですよ。。

しかも、
記述したことを
blogとは違う方法でアウトプットしたいなと。。

今年=2012年のテーマは、
アナログ。

僕が最も愛する“紙”を使った、
新たな表現を、なんとか実現しようと思っています。


…で、なんでしたっけ?笑
Vol. 15の回想録ですね。

テクノとジャズにおける、
実は高い親和性を披露するのに最適であると感じたDJは…
YASUHISA。

地元の後輩ということで、
交流の深さが可能にする呼吸の合致はもちろん、
彼の音楽嗜好の遍歴にジャズが含まれていることに、
テーマをよりディープに体現できることを期待したのです。


最初にブースにたったのは、僕。

・自身の中で、モロにテクノな楽曲
・テクノのリスナーに聴かせたい、ジャジーなトラック
・一見、テクノを感じないけど、テクノなサウンドと同居させたいチューン

これらの要素を持つ作品を
ほぼすべてのレコード/CDから徹底的に洗い出し、
持参していました。

ちなにみ、
そうして選出したCDは
上記の3つに分類し、ホルダーに収めていたのです。

おまかな流れとしては、
テクノ〜
テクノ・イン・ジャズな、ストイックなトラック〜
テクノを連想させる、硬質のハウス…
といった感じでした。

全体的に
メロディアスな部分が少なくなることが予想されたので、
反応が気になりましたが。。

「これは誰の曲ですか?」
「意外とカフェに合いますね」
「“ハイテック・ジャズ”かけてました?」

などなど、
お客さんからのリアクションが大きく、
うれしかったです。


乗っていた電車が遅延し、
走ってきてくれたYASUHISAは
23時からプレイを披露。

まず感激したのが、
レコードバッグの大きさ。

ビッグ・パーティーへの準備に等しい、
夥しいレコードとCDの量は、
この日への意気込みをそのまま反映していました。

枚数も去ることながら、
内容が気になる僕は、
ホルダーを覗き込みました。

すると…
CD-Rの盤面には
そこに収録されている楽曲のタイトルとアーティスト名が
筆記体の英語で書かれていることを発見。

「これ、読める?」
と、ド正直に問うてみたところ(笑)、
「読めないです。笑」と。

どのようにして認識するのかというと、
「ビジュアルです」。

文字の大きさや位置、
傾き、広がりなどから判断しているのだそう。

ということを知り、
パタンナーとしても活躍するYASUHISAを思い出しました。

高校卒業後は、
服飾の専門学校に進学した彼。

学び終えると、
ペンダントなどの制作を通じて
ファッションというベクトルで
クラブ・イベントに参画していました。

こんどは、DJではなく、
パタンナーとしてのYASUHISAを
招聘したいなと思います。

この日の、彼の選曲はというと…
僕よりもジャズ度が高かったですね。笑

旧譜のジャズから、
2000年代のクロスオーバー・サウンドまで、
幅広くピックアップしていました。


前述した、

・自身の中で、モロにテクノな楽曲
・テクノのリスナーに聴かせたい、ジャジーなトラック
・一見、テクノを感じないけど、テクノなサウンドと同居させたいチューン

を収集した、このときのレコード・バッグでしたが、
時間の都合で、すべてを選曲することはできませんでした。

せっかくなので、
この素材を用いた「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」を
またいつか開催しようと考えています。

そのときは、
もうちょっと範囲を拡大して、
“4つ打ち”とすればおもしろいかもしれません。

いや、そうすると、
旧譜もその対象になるので、
ますます尺が足りなくなってきますね。。

ともあれ、今後も、
“クラブでは実現できない、クラブ・ジャズのプレゼンテーション”で
毎月の第二金曜日を彩っていきますので
なにとぞ よろしくお願いします★