2011年7月12日火曜日

【回想】「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 10」


「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」は、
特別な理由がない限り、
スタート時間は20:00です。

なので、
僕はだいたい
18:30〜19:00くらいに
到着するようにしています。

着いたら、
ブースの準備や、
レコード/CDの確認、
そして晩ゴハンを食べたりします。

この日、
それらの作業を終え、
ブースでテストプレイを行なったあと、
ふと時計に目をやると、
ちょうど20:00を刻んでいました。

と同時に、
“カランカラン"とお店の扉が開き、
ゲストDJ・Ryoさんが入ってこられたのです。

律儀なRyoさんは、
移動中に“渋滞してるから遅れそう。。”
と連絡してくださいました。

けれど、
到着は20:00。

そう、
道が混むスポットを予想され、
ロスする時間を予測されていたのです。

そして、
その組み合わせによる計算は、
見事に的中したのです。


選曲も、緻密な計算に
裏打ちされているように思えてなりませんでした。

ヒップホップを念頭に置いた解釈を軸に、
メロウ・ソウル、インストをメインにした1セット目。

ラウンジーだけど
イージーじゃない音像は、
オーディエンスの会話を弾ませつつも、
そのやりとりに埋もれないカタチをもっていて、
つねに我々の興味を引きました。

お客さんからは、
“この曲なんですか?”との質問が連発。

世界観にはまり込んだ人からは、
“MIX CDないんですか?”といった声も。

僕も、
友人との会話を何度も中断し、
プレイ中の曲について、たずねに行きました。


選曲内容は、
次第にジャズ度がアップしていきます。

美麗な流れは、
ジャンルを違和感なく移行させ…
旧譜を通過して、いつの間にか
新譜のスピリチュアル・ジャズが再生されていたときは、
驚きました。


僕はというと、
リリースされたばかりのCD、
iTunes Storeで入手した最新音源を中心に、
新譜にフォーカスした[モア]サウンドを展開。

そして
旧譜をカバーした楽曲を蝶番に、
クラシックスへと切り替えていきました。


こうして振り返ると、
Ryoさんと僕がプレイした音楽は、
まったく異なる性質をはらんでいますね。

けれど、
なぜ統一感があったのでしょうか。

すべては、
“着席スタイル”を意識した選曲だったからです。


このことは、
まるで、この日のRyoさんのファッションのよう。

同間隔で変化していくサウンドは
トップスの“ボーダーTシャツ”。

そして、
着席スタイルという共通テーマは、
ボーダーTの存在を浮き立たせている“ホワイトの半パン”。

ホワイトの半パンあっての、
ボーダーTということなのです。

と、
僕には、
このように思えてなりません。


ともあれ、DJとは、
サウンドを用いるスタイリストである
との換言が可能だと思います。

これからも、
さまざまなスタイリングで、
MAMBO CAFEの第2金曜を、
そして、みなさんの心を彩っていきますよ。
ご期待ください。


最後になりましたが…
この日は、京都や大阪北部などの
遠方からのご来場が多数でした。

遠路はるばる、
ありがとうございました。


それにしても、
この日はお酒が進んだなあ。。
Ryoさんのせいですね。笑

そんな状態になるような、
気持ちいい感覚をもう一度味わいたいので…
僕も聞きます。
Ryoさん、MIX CDないんですか?笑



次回=Vol. 11=2011.8.12 Friの
「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」は、
会場・MAMBO CAFEさんの6周年ということで、
スペシャル・バージョンで開催します!

ゲストDJは…
なんと、Kyoto Jazz Massive・沖野好洋さんです!!

詳細はコチラ↓

クラブ・ジャズ・シーンにおいて、
世界的に著名なKyoto Jazz Massiveの選曲を体感しに、
2011.8.12は、
ぜひMAMBO CAFEにお越しください!!