↓ Recommendation ↓

「DON'T DANCE」#4

2017年9月24日日曜日

「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」7周年 開催によせて


本イベント
「『クラブ・ジャズ喫茶[モア]』presents VINYL SESSION」は、
今回=Vol. 85で7周年を迎えます。

マンスリーで継続できておりますのは、
偏に、応援いただいております方々のおかげでございます。

いつも足を運んでくださる音楽ファンの皆様、
web上やメールでお声がけいただく皆様、

これまでにご出演くださったDJ、ミュージシャン、ペインター、
出店くださったカフェやバー、料理人の方々、
そして会場のスタッフの皆様、

ほんとうにありがとうございます。
陰に陽にサポートいただき、感謝申し上げます。


ところで、イベント名に含まれております“ジャズ”は、
我々の固有な感覚に基づいた「選曲スタイル」としてのJazzなのですが、

ジャンル/音楽性のそれと、決して無関係ではありません。
むしろ、これまでに、この概念を度外視した展開は一度もございません。


初期には、
季節やシチュエーションを基軸とした打ち出しで、

最近では、奇数月ではロケーションの拡大を、
偶数月においては“Japanese maner”や“SUMMER BREEZE”といった、
より限定的なテーマとともにお送りしてきましたが…

いつのときも底流する、
当イベントにとって根幹とも言うべき“Jazz”につきまして、
周年を機に、あらためてコンセプトに据える運びとなりました。


Jazzは、その誕生については諸説ございますが、
もっとも強力で明快なものとして、
アメリカでの南北戦争(1861 - 1865)の終結が挙げられましょう。

敗戦した南軍が擁する軍楽隊が解体されると同時に、
同隊が保有していた楽器は払い下げられ、黒人たちの手に渡ると…

スコアはおろか、マナーの伝承もないなか、
バンドを結成しながら奏でられる音はある種のカラーを帯びていき、
いつしかジャズと呼ばれるように。

1910年あたりにはムーブメントに飛躍し、
発生した地域名を冠して“New Orleans Jazz”や“Dixieland Jazz”
との名で親しまれています。

この、南部一帯は、かつては植民地であったことを考慮すると、
BluesやGospelに比して、Jazzは幾分、
ハイブリッドなブラック・ミュージックと言えましょう。

ちなみに、1917年をジャズの誕生年とする記述が散見されますが、
これは、商用レコードに初めて JASS (ジャズ/当時のスペリング)
がプリントされ、リリースされたタイミングを起点としているからです。

この基準を採用すると、
本年=2017年はJazz誕生100周年ということになり、
このこともまた、我々をJazzに接近させる動機となりました。


20年代に入ると、
観光クラブにて白人たちの眼前で演奏されるようになり、

さらに10年後にはBenny Goodmanに代表される
白人主導のビッグ・バンドが結成/活躍するまでに発展していきます。

すると、
黒人の返答と言わんばかりに、Charlie ParkerやDizzy Gillespieらが
ソロ/アドリブを主体としたスタイル=Bebopを案出。

演芸から芸術、ダンスのみならずリスニングにも耐え得る
ジャンルへと飛躍させました。

同時に、西海岸では、
白人によって教養・学問として進化することに。

映画産業が発達し、
サウンドトラックのための迅速な演奏力のニーズが高まることで、
譜面の解読/作成が必須となったからです。

このあたりの音色は、
West Coast Jazzとの、いちジャンルを形成するに至りました。


10年を周期に変貌を遂げるJazzは、やはり50年代にも大きく変化し、
且つ、多角・多発的な広がりを見せます。

インプロヴィゼーションが、テーマやリフと有機的に結びついた、
 Bebopの進化版・ Hard Bop、

その行きづまりに早くも察知・対応した
Miles Davisが編み出したModal Jazz、

そんな洗練に対する
カウンター的な発想とともに誕生したFunky Jazz、

さらに、
あらゆる音楽的マナーからの解放が生み出したFree Jazzなど、
スタイルが一気に拡大。


次のタームでは、
RockやSoul、Funkなどの他ジャンルと結びついた形態:
Jazz Rock/Soul Jazz/Jazz Funk、

Bossa NovaやReggaeといった他地域への流動のなかで興った音楽性、
巨匠・Milesの弟子たちによる新主流派など、
ますます深度と速度が増した変化を歩んでいきます。


そして、販売シーンから提示された“Crossover”との、
言わば広告を基に進展した、文字通り融合した音像を持つFusion、

制作・流通をミュージシャン/アーティスト自身が手がける、
現代のインディペンデント・レーベルの原型・Loft Jazzが形成された
70年代までを振り返って、俯瞰してみると…


Jazzとは、
常に異種の何かと結びつき、

それを機縁として、
新たなスタイルを創出し続けてきたことが
見て取れませんでしょうか。

つまり、Jazz=革新ということなのです。


これは、我々がイベントを展開しております、
ナイトクラブに根ざした音楽カルチャーにも引き継がれ、

Acid Jazz、Future Jazz、Nu Jazz、Broken Beat…といった
新興ジャンルを派生/発生させてきました。


さらに、Hip Hop、House、Technoをはじめとする
他ジャンルの細分化への寄与、分化・同化の促進に、日々貢献し、
各シーンとクラブ・シーン全体の可能性を拡大し続けています。


「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」は、
クラブ・フィールド発の音源が披露される場がナイトクラブに限定的な、
それまでの慣習から脱して、

カフェにて展開し、
リスニング指向な作品もピックアップするという、
Jazzy=革新的なスタイルで、2010年10月にスタートしました。


風営法の影響によって、ダンスフロアでの打ち出しが困難となり、
近年は、カフェやレストランでのDJイベントが
レアケースではなくなってくると…

偶数月は、
同法律をクリアした会場・NOON(ナイトクラブ/大阪・梅田)にて、

様々なテーマやシチュエーションの設定や、
他フィールドのDJや演奏家のブッキングという異種配合によって、

奇数月は、
会場を変更することで、多種の業態との接触の機会を通じて、

選曲自体をJazzする=革新するという発想とともに、
DJスタイル=選曲スタイルとしてのJazzの確立を目指しております。


今回=Vol. 85では、ゲストDJには、
ナイトクラブ登場前の、
ジャンルを主体としたJazzを体現するJULES (from Australia)、

Jazz以外のジャンルを積極的に取り込む、
選曲スタイル・Jazzを信条とするokabe kentaro (grapefruit moon)、

音楽性のJazzと、
選曲スタイルのJazzの混交を披露するSTEWを招集し、

彼らのセレクションに触れていただくことが、
そのまま、先述いたしましたJazzの多面性を
一挙に体感いただく時間となるのではないかと考えております。


また、
“色使い、運筆・筆勢、モチーフが有する印象、ストーリー性”
といった即興的に反映する・されるべき要素に重きを置いていると語る、

言わば
“Bebop/Hard Baop”な画家・sotaによる
ライブ・ペインティング、


さらに、
Jazz FunkやDeep Funkを基点としつつも
Breaks/Funkといったネタものや、

Rock/Popなどのポピュラーな音質、
Free Jazz~Spiritual JazzやAmbientにおけるビートレスな音源まで…

あらゆるタイプのサウンドとともに舞ってきた、
ジャンルとしてのジャズ・ダンサーの括りを拒む出自は、

そのままJazzの根幹たる概念・Fusionを体現するユニット、
L.L.L.によるショーケース…


といった、音楽とは異なる、
しかし、Jazzと通有する要素の多さを感じさせる
“時間芸術 × 空間芸術”なコンテンツがーー

きっと
“革新性”あふれる感覚の進化を、
体感させてくれるに違いありません。


なお、NOONで開催の際に恒例の出店ブースには、
Lucky Cookieによるスイーツが登場。

オーガニックであることはもちろん、
場合によっては小麦粉の代用で米粉をフィーチャーしたり
乳製品の使用は控えるなど、

健康面に深く配慮した、
ミッドナイトでも安心のヘルシーな逸品にご期待ください。


これら、
“7人”のゲスト・パフォーマーたちによる、“7周年”記念アクト。
是非ともご覧ください。


松本 大輔 (MORE PROJECT)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」Vol. 85
- 7th Anniversary Special -
"VINYL SESSION" with "7" guest performers

2017.10.13 FRI
9 pm - 5 am
NOON (Umeda, Osaka)

Charge:
 1000yen + 1drink
  Foreigner: 1 drink only!!!

Guest DJ:
 DJ JULES
 Okabe Kentaro (grapefruit moon)
 STEW

Dance Show Case:
 L.L.L.

Live Painting:
 sota (LongLongTrip)

Shop:
 LuckyCookie (by Sayaka Morinaga)

Resident DJ:
 DAISUKE MATSUMOTO (MORE PROJECT)
 SHINJI OKANO (digmeout ART&DINER / RAPPORTIA)
 YOHEI OKAMOTO (Nuovo Classico / John doe)

VJ / Artwork:
 MASSAN (DEEP IMAGINATION FACTORY)



Produced by MORE PROJECT


■NOON
 大阪市北区中崎西3-3-8 JR京都線 高架下
 3-3-8, Nakazakinishi, Kita-ku, Osaka city
 →Google map