2012年4月18日水曜日

【回想】「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 19」


19:00過ぎ、
ゲストDJ・岡本洋平君にメールを送りました。
“もうすぐ着くんやけど、一緒にゴハンでもどうかな”と。

すると…
“もうMAMBO CAFE(=会場)にいますよ~。”
との返信。

自身の、余裕の規模が小さいことに、
恥ずかしくなりました。

いや、
開始時刻は20:00だし、
このときは、その40~50分前の連絡だったので、
充分に余裕はあるといえるよなあ…。

と、
ちっちゃいことを考えながら
MAMBO CAFEの階段を上りつつ、
まさか、と思っていると。。

階上に着き、
ドアを開けると…
そのまさかが展開されていました。

そう、岡本君はブースに立ち、
試聴していたのです。

目をやると、
直前トークで話していた盤に加え…

試聴中とは異なるテーンテーブル上にもレコードを載せ、
そのレーベルを見せたり、
レコードバッグを開けつつ、
収納しているスリーヴに目が留まるようにして、
僕のライブラリに数少ない“和ジャズ攻め”
を開始していたのです。。

やられました。
心理戦だったのです。。

僕は
まんまと引っかかり、
焦りだしました。


と同時に、
岡本君のDJがスタート。

日本の旧譜ジャズを中心にしたセットには、
王道の作品から、個人的な趣向が反映された楽曲まで、
幅広い内容が盛り込まれました。

大物ジャズメンによる長尺(18分超!)や、
尺八を用いたトラックなどなど、
バライティに富んだ=躍動感ある内容だと感じたのは
僕だけではないでしょう。

中盤からは、コンピレーションCDを駆使しながら、
新譜へのしなやかな移行も披露。


なので、
僕は、新譜におけるバンド・サウンドを中心に
組み立てていきました。

Sleep Walker/Masa Sextet/Hajime Yoshizawa、
などの、
現場で馴染みのある作者を選出しつつも、
リスニング指向=ストイックな音律や長時間チューンをプレイ。


しかし…
いわゆる“和ジャズ”においては、
数・種類とも岡本君のほうが所有枚数は上。
さらに、その範疇での遊びや意外性を同居させてたということで、
今回は完全に、岡本君に軍配ではないでしょうか。。

との、
結論が出てからの言動は
言い訳になりますが。。苦笑

実は、
僕は新譜をメインにするつもりだったのです。
しかも、打ち込み × ジャズな音色で勝負しようと。。

けれど、
そこまで持っていかせなかった岡本君の
セッティング勝ち、
とも換言できるでしょう。


ともあれ、
僕には発見があり、
とっても有意義な時間となりました。

なかでも、
打ち込みの新譜と
旧譜のジャズを交配するセットの構築を想像できたことは、
大きな収穫です。

岡本君も…
飲んでいなかったのに、
僕がオーダーしたポテトサラダを
誤って、自身の会計に盛り込もうとするくらい(笑)
楽しんでくれていたようです。

さらに、
ジャズ・バンド、jaz'pressoのパーカッショニストである
Masahiro Hamo Matsuo氏や、
関西を代表するラテン~ジャズDJの
TATSURO氏といった、
超上級音楽家たちが、わざわざブースまで足を運んでくれて
感想を述べてくれる/曲について質問してくれる
といった反応があったことも、
非常に嬉しく、また励みになりました。

最後になりましたが、
雨の中、ご来場いただいた皆さま、
ありがとうございました!


次回は…
岡本君と展開してきた、
シリーズ<クラブ・ジャズ 春の三番勝負>の
最終回=完結編です♪

岡本君 … プレイヤーとしての相方:ウッドベース
松本 … クラブ・ジャズのなかで最もレコメンドしたい側面:ブロークンビーツ
をキーワードに展開。

5月=新緑の時季ということで…
“躍動”する植物にインスパイアされた、
ずばり“ダンサブル”な音色とともにお送りします。

お楽しみに♪♪