2012年3月11日日曜日

【回想】「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 18」


2012.3からの3ヶ月間は、
“クラブ・ジャズ 春の三番勝負”と銘打った内容を
送りしています。

先日、開催したVol. 18は、
その第一弾。

今月=3月は、
春への移ろいに発生する、
三寒四温な日々が続きます。

そのなかで、やはり春らしい、
暖かいそよ風をイメージした選曲ということで、
ローズ・サウンドが含まれている楽曲に
フィーカスすることにしました。


一番手は、僕。

最初は、
ビートレスな曲を連発しました。

太鼓がないうえに、
時に歌もなく、
さらにベースも存在しない…
“ローズそのもの”な作品を連続でプレイ。

そんな、超低空飛行を続けていると…
いつの間にか、会場内の照明が絞られていました。

普段も、通常営業のそれよりは明度を抑えたライティングなんです。
けれど、今回はそのタイミングが絶妙であり、
かつ、そこに広がるサウンドが相まって…
普段に増して、ディープな空気が漂っていました。


2ndセットの途中からは、
一気に高度を高めることに。

しかし、極力、
ビートでつなぐことはしませんでした。

被せるタイミングはありましたが、
それは、飽くまで、ローズを魅せるため。
常にアトモスフィア重視のミックスで展開していきました。

ドラム・ブレイクで移行する場面もありました。
が、それは、その作品のイントロにブレイクが存在しているときに限定。

なので、リスナーの皆さんには、
取り上げた作品のほぼすべてを、
プレーン=フルレングスで聴いていただけたと思います。


一方の岡本君は…
出だしは、いわゆるジャジーなエッセンスを基軸にプレイ。

僕がかけたのは、
ほとんどがこの10年以内のプロダクトでしたが、
部分的に、そのルーツにあたる70年代のサウンドも盛り込みました。

その淵源となるサウンド、
おそらく、モダン期のジャズに含まれるローズを
岡本君は探索/披露。

かと思えば…
美麗なグラデーションのなかで、
Hajime Yoshizawaによるプログラミングを用いたリワークや
Yesterdays New Quintetが手がける、100%打ち込みの音像をプレゼン。

そのなかには、
僕のライブラリにも含まれ、
この日、持ち込んでいたものもありました。

さらに、
そのなかで、
彼に先にプレイされた楽曲があるということは…
ある意味、負かされたのでしょうか!?

と、
“対戦”のことばかり意識しているヒマはありません…。

岡本くんは、
すでに、ウッドベースがフィーチャーされている曲や
変拍子を持つ音律を登場させていました。
しかも、ローズを外すことなく。。

これは、三番勝負における、
4月・5月へのモーション=布石と解していいでしょう。

僕も、
さっそく選曲にとりかかります。


次回=Vol. 19は…
日本文化に固有の“花見”にちなんで、
国産限定セットを披露します♩

和ジャズはもちろん、
現代のクラブ・ジャズ・バンド、
そしてクロスオーバー/ブロークンビーツ~ハウスなどなど…
岡本洋平 + 松本大輔で包含し得る、
あらゆるジャパニーズ・サウンドをピックアップ。

フライヤーにも書いたのですが。。
“花より団子”な方々にも満足していただける、
音の花弁をお楽しみください~♩♩


*2012.4.13 Fri開催
「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 19」